2025年 ペテシュバトゥン湖 掘削調査

2025年、私たちの新たな挑戦が始まります。

グアテマラにある湖、ペテシュバトゥン。なんとこの湖の底には、1年に1cm以上の厚さを持つ、世界最高品質の年縞が眠っているんです。この年縞は、マヤ人が経験した日々のお天気を、きわめて細かく記録しています。

この年縞を掘り抜いて、「超」精密な時計を作り、古代マヤ人が「日々」のくらしの中で経験した「お天気」の変化まで復元したい ――。それができれば、マヤ文明衰退の手がかりを得られるだけでなく、気候変動の実態に迫ることだってできるはず。

現在、私たちが直面している「暴れる気候」。これは本当に「異常」な状態なのでしょうか? 過去のお天気を細かく見ていけば、ひょっとすると気候は折に触れて暴れる性質を持っているかもしれません。気候が穏やかで安定であるという私たちの「ふつう」は、じつは地球にとっては「ふつうじゃない」かもしれません。

ペテシュバトゥン湖の年縞には、暴れる気候の時代を生きる私たち・現代文明へのヒントがつまっています。

今回、写真家の竹田武史さんを新たなメンバーに迎え、グアテマラの掘削現場から調査の模様をリアルタイムで伝えていただけることになりました。私がこどもだった頃、マヤ文明の番組を見ながら感じたドキドキ、ワクワクした気持ち。それをぜひみなさんと共有できたら嬉しいです。

私たちと一緒に新しい冒険の旅に出かけましょう!

北場 育子(ペテシュバトゥン湖 年縞プロジェクトを代表して